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Netflix『ブラック・ミラー』から考えるこれからの生き方/シーズン1−2「1500万メリット」

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Netflixオリジナル作品である『ブラック・ミラー』。

エミー賞受賞:最優秀テレビ映画賞・脚本賞となっています。

 

『ブラック・ミラー』は一話完結型のドラマとなっており、近未来の世界で生きる人々を描いている作品です。

 

『ブラック・ミラー』シーズン1−2:「1500万メリット」の内容

※以下ネタバレ注意。ネタバレをみたくない方は次の考察から読み進めてください。

 

本作品に出てくる人たちは上流階級を除いて皆同じような部屋に住み、部屋の周り一面にディスプレイがある部屋となっている。

彼らはある建物の中で暮らし、その中での通貨は「メリット」。

普段生活する中で全てこの「メリット」が必要となってくる。

IT技術は大きく進歩しているが何かエネルギー危機でもあったのだろうか?

主人公の所属するところでは通貨「メリット」を稼ぐには自転車を漕ぎつずけること。

これによって電力が賄われているようだ。

 

食べ物も本物はなく、全てが作られた偽物。

一番本物に近い食べ物は試験管栽培されて物のようだ。

 

彼らは生きていくために、ひたすら自転車を漕ぎつずける。

何かを食べるにも、娯楽を楽しむのにも全てメリットが必要だ。

 

技術は大幅に進化しているようで、ディスプレイに向かって何か身振り手振りで意思を示せば、そのように反応してくれる。

音楽を選ぶときは実際にタッチして選ぶ必要はなく、ディスプレイの目の前で手を横に振ればスワイプする。

こっちへ来い、というような感じで手をこまねく手振りをするとYesの合図となり、それが選択される。

あっちへいけ、というような感じで手を振ればNoの意思として受け取られる。

 

そしてここは管理社会となっているようだ。

恐ろしかったのが、部屋にあるディスプレイに突然広告映像が流され、目を塞げばそれをやめるまで

「再開してください、再開してください」のアラートが流れる。

中断したり、ミュートするためにはメリットを支払わなければならない。

よくエロい番組の広告が流れたりしていた。

メリットを所持していなければ、その広告を強制的に見せられることとなる。

 

そして、一番広告として出ていたのが、スターになる番組。

この社会で生きる上で、毎日自転車を漕いでメリットを貯める生活から抜け出すには、この番組に出て、審査員に認められスターになる。

この方法しかなかった。

これをなんどもなんども見させ、ここを目指すように洗脳しているようだった。

こちらももちろん、メリットを支払わなければ最後までみなければならない。

 

主人公はこんな偽物だらけの世界にどこか嫌気がさしていたようだ。

そんな中、美しい歌を歌う女性が目の前に現れた。

偽物じゃない、本物の歌声。

 

主人公は彼女をスターになるオーディションに出るよう勧める。

しかし、それに出場するには大量のメリットが必要となってくる。

半年は自転車を漕ぎ続けなければならないようだ。

そこで主人公はちょうど大量のメリットを所持していたのでオーディションに出る権利を彼女に買ってあげた。

 

そして、彼女がオーディションに出ると彼女の歌声は絶賛された。

しかし、審査員たちは彼女に歌手に出るのではなく、アダルト番組に出るように行ってきた。

審査員たちはスターを選ぶ絶対的権力者。

周りの観客たちも「でろ!でろ!」と声をあげる。

そして、実は彼女は審査の直前に、係のものからあるドリンクを渡されていた。

これについての説明は背てこなかったが、描写的には正常な思考を奪うようなものだろう。

彼女は歌手としてスターになりたかったのだが、審査員に

「アダルト番組に出るか、今まで通り自転車を漕ぎ続けるか、選べ!」

と迫られ、アダルト番組に出る道を選んだ。

 

彼女に歌手になって欲しかった、そしてどこか気持ちを寄せていた主人公。

そんな彼の部屋で、アダルト番組に出ている彼女の広告が流れる。

しかし、彼女をオーディションに出してあげるためにメリットはほとんど使い果たしてしまい、この広告を飛ばすことはできない、、、

 

そんな苦しい思いをした主人公はある日、メリットを溜め始める。

そして自室では、ダンスの練習を始める。

 

そしてメリットが溜まったところで、彼はオーディションに出場する。

以前彼女が飲まされたドリンクを飲まないための策、そして長めのガラスの破片を持って。

 

審査で彼は練習してきたダンスを披露する。

周りの反応はなかなかのものだった。大きな歓声が上がる。

 

すると彼は突然、隠して持ってきたガラスの破片を自分の首に突きつける。

周りは騒然とする。

 

彼は言う。

「お前ら審査員に行ってやりたいことがあって、ここにきた。

こうでもしないと聞いてもらえないからな。」

審査員の一人が

「話を聞いてみたらどうか?」

と言い出し、主人公は自分の思いをぶつける。

「分析するな、心で感じろ!

あんたたちはしかめっ面でここにくるたちを品定めする。

俺たちを人としてなんかみていない。

いつも偽物ばかり選ぶから俺たちが見るものを全てが偽物なんだ。

俺たちは偽物を買うしかない。それで自己表現をするしかないんだ。

実際存在しない妄想ばかり買わせる本物を買わせる気なんてないんだ。麻痺した俺たちの心が壊れるからだ。

この先には何があるんだ!

この偽物だらけの世界でやっと見つけた本物をあんたたちは奪ったんだぞ!

また醜い冗談を生み出したんだ!くたばれ!」

 

と、彼が自分の意思を伝えると、なんと審査員は

「今まででの出場者の中で一番心に響いた。番組史上最高だ!」

そして君には伝える力があると伝え、番組を持つように行ってきた。

今言ったような話を番組でやれとのことだった。

 

そして彼は週に2回、自分の番組で思いを語り、ほかのスターたちと同じようにいい生活を送ることとなる。

もちろん自転車を漕ぐ生活とはおさらば。

そして、ここで話は終わりとなる。

 

 

『ブラック・ミラー』シーズン1−2:「1500万メリット」の考察

非常に衝撃を受ける、考えさせられるストーリーだった。

今、誰もが知ることとなったAI。

様々な分野で利用されているが、実際に映画などでも描かれているようなこのように監視され、うまく飼い慣らされるような社会はもうすぐそこまできているのかもしれない。

今のメディア、そしてネット社会で偽物はどれだけあるだろうか?

どれだけの人間が本物を本物として、偽物を偽物として認識できているのだろうか?

 

今テレビで流れている情報、ネットでみている情報はどこまでが本当なのだろうか?

どこまでが作られているのだろうか?

 

常に懐疑の目を持って情報に触れなければならないのかもしれない。

 

人間は基本的に自分に甘いものだ。

楽な道と大変な道を提示されればどうしても楽な道を選びたがるだろう。

面倒ごとは避け、後回しにしたい。楽しい方を提示されれば楽しい方に飛びつきたい。

 

しかし、そのように楽な方、楽な方に向かっていき、考えることをしなくなると本作のように飼い慣らされてしまうかもしれない。

 

今や誰もが利用するようになったスマホゲーム。

あまり、頭を使わず、同じことをひたすら繰り返し、ステータスを上げる。

ただ毎日、考えることをやめてぽちぽちぽちぽちやっている。

 

これももしかしたら危険なのかもしれない。

 

現実と向き合うと言うのは意外とエネルギーを使うものだ。

できれば、関わりたくないものに目を向け、思考し、立ち向かう。

しかし、今の時代、より一層しっかり考えていきていかなければならないのかもしれない。

 

食糧危機になったら、地球に住めなくなったら、、、

そうなった時にうまく飼い慣らされるのは日々の思考をやめ、嫌な現実から目をそらしている人たちになるのかもしれない。

 

 

そうならないためにもこのようにブログで自分の考えを発信するのは非常に大切なことなのかもしれない、とふと思いました。

 

作中に出てきた言葉で

「真実って時に嘘っぽく言えるから。」

これはなぜだろう。

真実の方が一般的だというように見せられてないから?

何かを隠しているのか?

何か騙されているのか?

 

日々しっかりと思考し、それを表現する。

非常に大切なことだとおもいました。

 

 

Netflix限定となっているのでもしもまだ登録していなければ登録してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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